詳細
このWRSシステムは、トランスミッター（WRP）と、内蔵型インターフェース付きのレシーバー（WRI）で構成されます。このシステムコンポーネントは、ワイドスペクトラム無線式トランスミッションシステムによって互いに通信します。自動チャンネル選択が可能で、動作周波数は2.4 GHzです。
このトランスミッションテクノロジーの導入により、このシステムは、信号干渉に耐久性があり、79チャンネルとそれぞれ4つのサブチャンネルの構成を特徴としています。そのため、1つのアプリケーションで4台のプローブ、1つの生産施設内で最大316台のタッチプローブの使用が可能です。
さらに、無線式トランスミッションの本来のメリットは、プローブとインターフェースを互いの見通し線に入るように配置する必要がないことにあります。このシステムは、最大15 mの距離範囲で動作し、測定情報を送信することができます。
データは接触と同時にアプリケーションによって送信され、加工中のワークを特定、位置決め、測定するためにNCによって瞬時に処理されるので、工作機械を効率的な検査/測定環境へと変えることができます。
このシステムは、1つのWRIインターフェースで、4つのMIDAトランスミッター をシーケンシャルモードで操作することもできます。
WRSを使用すると、ワーク検知用と工具点検用の2つのプローブを使用して、ワーク検知と工具点検を行うことができます。これらの2つのプローブは、両方とも1つのレシーバーで管理されます。
WRSは、堅牢な設計 のため、最も過酷なマシン条件においても高い耐久性があります。
WRSシステムをお使いいただくことで、通常の機械加工に要する時間短縮や不良品削減などのメリットがすぐに得られ、生産性の最大化と経済的な面での大幅な節約を実現できます。
利点
工程と品質を制御
不良品削減で今すぐ節約
コンパクト設計で中大型マシニングセンターでの使用に理想的
周囲環境に耐久性のある堅牢設計
無線信号干渉に耐性あり
1つのアプリケーションで最大4台のプローブをシーケンシャルモードで操作可能
最大316台のプローブを1つの施設内で使用可能、干渉フリーのトランスミッション
繰り返し精度：1 μm（2σ）
スペック
すべての技術的特徴については、「ダウンロード」セクションの表をご参照ください。
コンポーネンツ
WRSシステムは、タッチプローブの各種タイプをワーク制御用と工具制御用として豊富に取り揃えており、柔軟性に非常に優れています。
WRP45 45 mm径ワーク用タッチプローブ：無線式トランスミッションをコンパクトサイズにしたもので、多軸フライス盤とマシニングセンターに理想的です。トランスミッターとレシーバーが見通し線内に位置していなくても通信を保証しており、便利です。WRP60 タッチプローブ（60 mm径ワーク用）：大規模ワークステーションと縦型旋盤上での使用に理想的です。このプローブは、極めて高い堅牢性を備えた設計に加え、より一層の動作の独立性を兼ね備えています。
WRTS 工具点検プローブ：WRTSプローブは、ワークステーション上での完全性制御、工具長と径の測定、工具摩耗補償用に使用できます。
WRI レシーバー（内蔵型インターフェース付き）： WRIは、実用的な4桁ディスプレイを備えています。リモート制御ユニットと一緒に使用すれば、万一故障の場合でも、プログラムや調整が簡単に行えます。
ダウンロード
パンフレット
ユーザーマニュアル
インスタレーションマニュアル
International Approvals
